NHK囲碁と将棋 ~NHK杯テレビ将棋トーナメント 将棋の棋譜~


NHK囲碁と将棋 ~NHK杯テレビ将棋トーナメント 将棋の棋譜~.

第61回の決勝は前人未到の四連覇&名誉NHK杯がかかっているという、もうこれ以上ないくらい注目の戦いです。名誉NHK杯というのは「通算10回」でその資格を得るそうですが、1回優勝するだけでも大変ですから、いかに凄いことかわかりますね。しかも、相手はその舞台にふさわしい好敵手。もうここまで来るとマンガの世界ですが、実際はさらに凄いことに・・・。

対局は物凄い速さで進みました。見ていてびっくりするくらいでしたが、それもそのはず。この両者の対局は第60回の準決勝でもあったのですが、進行は途中まで全く同じ!。もう完全に二人だけの世界です。

先後も同じだった「いわくつきの棋譜並べ」は81手目に前例を離れました。しかも変えたのは勝った方。これで勝っちゃったら「マンガ以上にマンガ」の世界ですが、実際その通りになってしまうのだから、カッコいいですね! 見事に四連覇と名誉NHK杯のダブルゲットに成功したのでした。

私レベルが口出しするのもあれですが、入玉できそうでそのチャンスが全くなかった後手は「不運」としか言いようがないように見えて、そうさせなかった先手が素晴らしかったのでしょう。114手目には大駒4枚全て後手ですから、入玉すれば点数計算で圧倒的に有利だし、上部も開拓できてるし。しかし、結局最後に入玉ルートをするすると進んで、それをほぼ確定させたのは先手。個人的には、平成23年度(2011年度)の名局賞をあげたいです!

 

 

 

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